Giraffe’s notes

Hi readers! This is a blog run by Giraffe (twt: giraffe___4) 💜

GQ 2022 1月号 RM インタビュー和訳

自分に気づき、目覚め、壊れる経験。それは自由から自由になりたいRMが本当の自分として存在するのだという一種の宣言だった。

●=インタビュアー
®️=RM

●RMのホームタウンですね。どんな風景を見てきましたか?

®️ 江邊北路、いつも見ていた見慣れた風景を通り過ぎて…。今日はPM2.5がものすごくたくさん立ち込めていたんです。何も見えないな?と窓を開けてこれは大変だなと思いながら(笑)

●最近日常がキラキラしてると感じる瞬間はありますか?

®️あ〜…(キラキラの目で)キラキラしているという表現をどのように解釈したらいいのかよく分かりません。僕流に表現するなら、こんな感じです。自分に忠実な瞬間。作業する時、毎日する運動をしながらルーティーンを守る自分になれた時、俺うまく生きてるみたいだなと思います。良い人たちと会って話をする時もです。時計を見る暇もなく時間が流れるのがすごーく惜しい瞬間があるじゃないですか。そんな時キラキラしてるなと感じます。

●今、表情がとても幸せそうに見えます。

®️最近はアートの話をすることが一番楽しいんですが、昨日好きな兄さんたちとそんな時間を持ったんです。自分達だけが分かる話をして。(エクボを見せて微笑む)

●RMが書いた歌詞を読んでみると風景のようだとよく思います。ただ単に見えるイメージではなく、自分がある空間の中に入って立っているという印象を受けます。

®️僕が好きな画家がとてもそういう感じなんですが、精神的な体験をさせてくれます。作品の前に立てば、とある瞬間に連れていかれる気分。余白があります。好きなものを何度も見て好きだと感じながら、僕も似てくるようです。質感、音楽的なテクスチャー(質感)をいろんな感覚でイメージトレーニングしてみて具現化できるように努力しています。

●さすがですね。

®️愛を例に挙げてみますね。愛の中にも色々なテーマがありますよね。「愛する女性を捕まえようと別れた男性が書いた曲なんだな」と誰がみても推測できるくらい平たんな感じよりも、抽象的な何かを抽出して表象化したいという欲が大きいです。抽象といえばぼんやりしていて自我が無くて曖昧なもののように感じるかもしれませんが、絵画の歴史として見ると、具象の後に抽象が登場しました。具象だけでは表現できないから、色や形だけ抽出して本質を凝縮したものが抽象だと思います。1足す1は2かもしれませんが、その中にカッコがあるかもしれないし、不等号があるかもしれないし…。余白の中に自由に想像してみる余地があるほうが僕にとってはもっと興味深いです。

●音楽が多様な表情を持つ秘訣なんですね。

®️以前は強くなりたい、証明してやるんだ、全部制圧するんだ、そんな強い単語をよく駆使した頃がありました。そうして一旦吐き出してみるとストレスは解消できますよね。ですが心の中ではだんだんディテールに関して考えるようになりました。それでどう制圧するんだ?本当に制圧するのか?一体制圧するってどういうことだ?と、文章の後にくる行間について考えるようになりました。

●私たちを出会わせてくれたのはルイヴィトンですよね。RMにとって服は単純に着る物以上のものであるようです。「mono」というプレイリストを作ってこんな話をしましたね。「色が無い服だけを見つけて、色がある服を取り出して着た時、自分にとって重要な変化がやってきた。一度整理して乗り越えていかなければいけない」と。

®️ファッションは強いて自分をさらけ出そうとしなくてもさらけ出せる手段だからです。自分をどのように見せるのかが僕にとっては重要です。ファッションが僕にとって大きな割合を占める理由でしょう。かつては今アートにハマっているようにあらゆるブランド、ショー、メンズウェアをあちこち探しあさった時もありました。だんだんと洗練されて、今は僕が好きなスタイル、ブランド数種類に絞られました。

●どんなものが素敵だと思いますか?

®️あるスタイルがその人に溶け込んで、意図せずとも、いや例え意図したとしても、渾然一体となるもの。どんなに滑稽なスタイルでも、自分が快適であるかのように演技をすればどんな服でも消化できるかのように人々に思わせることができると信じています。確固たる自分自身が存在すること。そういうのがカッコいいですよね。まだ28歳の僕がそんなことを追い求めようとするのは傲慢かもしれません。まだ青二才ですよね。

●それでも少しくらいは演技できるようになりましたか?

®️(スーッと息を吸って)上手くはありませんが前よりは注入は簡単になりました。難解な服を前にしても慌てないようにしてます。慌てれば写真の中でもバレてしまうんです。

●「走れバンタン×出張十五夜」編で、(くじ引きでご褒美にルイヴィトンをもらえることになった時)「ヴァージル、見てるか?」と叫びましたよね。(ヴァージル・アブロー: ルイヴィトンのデザイナー。多くのセレブに愛用されるファッションブランドOFF-WHITEの創業者で、BTSもよく着ている。ラップラインが尊敬するラッパーカニエウェストのアートディレクターでもある。) 「自分らしさ」で限界を超えて一つの時代のアイコンになったという点で二人は似ているように見えます。互いに交流がありますか?

®️個人的な交流はありませんが、デビュー時からヴァージルがすごく好きでした。Pyrex Vision(カニエウェストのYouTube映像プロジェクト)をした時、カニエウエストの友人である彼は僕のアイドルでした。ルイヴィトンのアンバサダーになるんだと言われた時、メンバー達みんなそうでした。「俺らがヴァージルの服を着るなんて、すごくビッグになった」って。ヴァージルのコメントですか?ストリート特有の雰囲気で「君らはマジでかっこいい、イケてる」ってよく言ってくれました。
※インタビューの約1ヶ月後、ヴァージルは41歳で癌のためこの世を去った。防弾少年団は「あなたのことが恋しくなるでしょう。あなたと一緒に仕事をすることができて光栄でした。」と追悼文をTwitterに上げた。

●自分で「自分かっこいいな、イケてるな」と感じる瞬間はありますか?

®️何もわからなかった時代には多かったですよ。今は目も耳も好みもすごく基準が高くなりました。見る目が肥えたので、自分自身にも厳しくなりました。

●それでも、キムナムジュンだけにあるカッコよさとは何でしょうか?

®️メタ認知が上手いです。(メタ認知: 自分の認識を客観的に認識すること。自分は今これをこのように認識している、ということそのものを冷静に認識し、把握して制御する力。)イシューやハプニング、自分自身に対してもいろんな方法をじっと見つめます。現象があればそれに対する理由を見つけてみようとして、自分自身を納得させようともします。さらにマインドコントロールまで上手くいけばすごく良いのに(笑)とにかく無数の検証の手順が僕の武器です。対象に対する長所・短所を簡単に素早く見つけますし。「人々に受け入れられるポイントはこれ、短所はこれ。けど僕の目には短所が浮き彫りになるからこれは僕の好みじゃない」って。

●判断はするけど、追求はしないと。

®️すごい信念があるというよりは、自分を客観化することが得意なんです。何らかの考えが浮かぶと、偏見化や固着化するのは簡単ですよね。僕はそこに埋没してしまわないようにしています。

●<Break The Silence>ドキュメンタリーで、恐怖と不安に対する告白をしました。’Always’という曲が、しんどい感情を記録し、歌詞にすることで乗り越える曲だそうですね。不安と恐怖を認識し、受け入れ、記録し共有することがRMにとってなぜ重要なのでしょうか?

®️わあ。これはとても不意を突く質問ですね。これに対するジレンマはずっとあります。なぜなら、舐めて見られるからです。いまだに多くの芸能人やスター、あるいはアーティストたちが秘密主義を選んでいます。たくさん傷つくかもしれないからかもしれないし、あえて話したくないからかもしれないですし。ですが僕はファン達に僕たちの「Pros and Cons(長所と短所)」、僕たちが人間として成長しながら落とした影を共有することは当然のことだと考えます。外の人たちの目から見ると防弾少年団の株はいつも右肩上がりのように見えるでしょうが、決してそれだけではないんです。解散まで考えたという話をあえて明かす必要はないでしょうが、時には何らかの告白が人を堂々とさせてくれたりもします。(告白をすることで堂々とふるまえることもあります) ただ、すぐに明かしはしません。感情が通り過ぎて濾過された後に、感情を振り返りながら感じる残像を抽出して、うまく整えて伝えれば「この人たちも人なんだな」と思いながらアーティストとの距離を狭めることができると思います。適切な排出は必要だというのが僕の信念です。そう言いながらも実は怖いです。下に見られるかもしれない、この告白が後で弱点になって逆風を受けるかもしれない、と。

●怖い反面、自由でもありますか?

®️快感があります。一度カードを裏返すと、続けて裏返すようになったんです(笑)そしてそれが礼儀かもしれないと思います。しっかり隠していて「僕たちはいつも良かったですよ」と言うよりも。代わりにその方法が大人らしく、職業人として倫理的ならばよいのではないでしょうか?本、ドキュメンタリー、インタビュー、音楽…。音楽が一番いいでしょうね。僕がそうだったみたいに、青磁もそこから何かを引き出すことができ、二次的に人生に適用してみることができるように。かっこいい方法での(感情の)排泄に対する悩みが多いです。

●アミの話は外せませんよね。これからアミとの愛がどんな方法で広がってほしいですか?

®️僕たちの相互関係、愛がどんな方法で進んだら(いい)と言うのは少し危険な考えかもしれないと思います。僕の人生もどんな方向に進むか分からないからです。アミはもう「こんな人」と特定することのできない集団です。なので僕たちの愛に対して特定する時に浮かぶイメージ、僕もそこから抜け出すべきではないかと思います。僕はアミのように誰かにコツコツと積極的に愛情を表現したことも、そんな気持ちになったこともありません。ですがそのすごい数百万のかたまりが僕をもっとより良い人に変えてきました。僕は彼らを本当にリスペクトしています。そういう意味で僕も彼らのファンですね。こんな願いがあります。僕たちが大人になっていく過程の中でそれぞれの方法でお互いを応援しながら、今の距離を維持していく平行線のような愛なら良いなと。

●よくやった、ありがとう、ごめん、という沢山の気持ちを込めてRMとアミに言いたいです。「お疲れ様でした。」完全に翻訳できない言葉ですから、この記事が翻訳されても綺麗なハングルで残ればと思います。

®️あ〜! ありがとうございます。(両手を綺麗に合わせて)お疲れ様でした。